上手は下手の手本 下手は上手の手本なりと工夫すべし

上手は下手の手本 下手は上手の手本なりと工夫すべし

室町時代初期に活躍した大和猿楽師の世阿弥が残した最初の著作"風姿花伝"の言葉です。

上手が下手から学ぶものは何もない、と決めつけずに下手にも上手よりも勝っている面が一つはあるので上手も学ぶべきだ。

下手にも下手のままとなる理由があるのは、工夫もせずに己の欠点を見ようともしないからだ。

という成長するためには己惚れずに慢心するなと説いています。

『いかなる名木なりとも、花の咲かぬ時の木をや見ん、犬櫻の一重なりとも、初花色々と咲けんをや見ん』

花のある猿樂の演者は、日々努力をつづけなければならない。一時的な花はすぐに消え去る。

厳しい言葉ですが、世の中の事実を指摘した言葉です。

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