目黒川の桜の秘密

目黒川の桜の秘密

仕事帰りに目黒川を歩くと夜桜を楽しむ人々に遭遇しました。あいにくの雨も何日かありましたが、夜桜を堪能するのも悪くはないですね。

ふと思ったのですが、なぜ目黒川にはたくさんの桜(800本を超えるソメイヨシノ)があるのでしょうか?気になって調べてみると、昔から目黒川は川幅が狭く、水深も浅いので、大雨の度に川が氾濫していたそうです。そのため護岸工事が繰り返されていて、大正から始まった目黒川の治水工事は、昭和12年になって、ようやく運河として完成しました。

この護岸工事が行われる度に、地元の有志の方が桜を植樹してきたとのこと。植樹されたソメイヨシノ(江戸時代後期に現在の巣鴨で開発された)は、他の桜に比べて寿命が短いそうで、60年~80年で、植替えが必要となってしまうため、「目黒のサクラ基金」として桜の保護活動が行われています。

目黒のサクラ基金:http://www.city.meguro.tokyo.jp/gyosei/zaisei/kifu/kikin/sakurakikin.html

ちなみに目黒川はもともと『垢離取り(こりとり)川』と呼ばれていて、川で身を清めてから目黒不動尊に詣でていたそうです。

目黒川の桜の事情を知った今、桜の美しさが、より映える気がしました。


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