ヤマトタマムシ

ヤマトタマムシ

6月の梅雨の中の晴天に散策に出ようと歩を踏み出すと、虹色に輝く丸い物体を見つけました。その美しい姿に思わず声を漏らしました。

「玉虫(ヤマトタマムシ)」です。緑色の金属の光沢を持ち、胸部と上翅(じょうし)には、赤い筋が一対に入っています。
調べてみると、6月から9月の熱い炎天下にケヤキやエノキの葉を求めて、樹上を飛び回るそうです。辺りを見渡せたば、確かに大きなケヤキの木が近くに数本見えます。

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裏側のフォルムも綺麗ですね。ところで、タマムシの飼育は個体差もあるようですが、環境の変化に敏感で拒食症になりやすいとのこと。飼うのはあきらめた方がいいかも知れません。

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またこの美しい甲虫は、古来は珍重されていたようで、飛鳥時代の厨子(仏像や経典などの収納具)として法隆寺に「玉虫厨子」が所蔵されています。その名の通り、装飾に約4500匹のタマムシの羽が使われているとのことです。

平成の玉虫厨子 - 茶の湯美術館:https://www.kahaku.go.jp/event/2008/12tamamushi/index.html

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