銀杏は、世界で最古の現生樹種
街路樹でよく見かける、イチョウは、東京都シンボルマークとしても有名です。その実は、銀杏(ギンナン)なのは、皆さま、ご存じの通り。
しかしイチョウを漢字で書くと、実と同じで「銀杏」となります。このイチョウは、今をさかのぼることも約3億年前のペルム紀からある世界最古の現生樹種なのです。
※繁茂した時期は、1億5千年前のジュラ紀
ギンナンの実は、食用として流通しているのですが、食べ過ぎると中毒を起こす危険があります。
もっとも栄養成分には、ビタミンCやカリウム(体内で水分をため込むナトリウムの排出を促進させる)、カルシウムと一緒に骨や歯を形成する、リン、さらには、悪玉コレステロール・中性脂肪を改善するうレシチンまであるというなんとも凄いギンナンなのですが、前述のとおり、食べ過ぎると、ギンコトキシンが、ビタミンB6欠乏させてしまい、中毒症状を引き起こしてしまいます。そのため、5歳以下の子供には、ギンナンは、食用禁止とされています。
※食べ過ぎの目安は、数十個以上食べた場合が、多いのですが、数個程度におさめておくと良いとのことです。
またイチョウ並木は、秋の風物詩ですが、ギンナンが熟して落下すると、かなり強烈な独特の匂いを発するのも特徴の一つ。
一方で、漢方薬やギンナンの種子の仁(種子の中にある部分)には、鎮咳効果もあり、イチョウの花言葉が「鎮魂・長寿」と言われるのにも納得です。
上野公園にてイチョウを見上げると、思わず、足を止めてしまうほど、見事にギンナンがたわわに実っていました。
10月になっても、残暑は続いていますが、秋の足音は、聞こえているようです。