赤い水牛

赤い水牛

猛暑が続く夏。

このところ、毎週、夕方から夜にかけて子供と都内の某公園に虫取りに出かけています。

今年は、去年と比べて蝉の鳴き声も遅く感じるだけでなく、カブトムシやクワガタの姿を見かけることも少なくなっている感じがしています。

約2時間歩きまわっても、クヌギやコナラの木の樹液もあまり見かけません。樹液を見つけても、居るのは、ゴキブリさんやナメクジさんに大きなクモやムカデばかり・・・また今週も空振りかと、肩を落としながら帰路につこうとすると、ふと見上げた木の上に・・・ノコギリクワガタのオスが居たのです!

家族大喜びで、家に連れて帰りました。既にノコギリクワガタのメスは、捕獲していましたので「つがい」となりました。

体長は65㎜となかなかの大きさ。その名の通り、オスの大顎の内側には、ノコギリのような歯が並んでいます。そして湾曲した大顎の形が水牛の角を思わせることから「水牛(赤牛)」と呼ばれてもいます。鎧のように鈍く光る褐色の身体も近くで見ると大迫力。格好良すぎます。

ノコギリクワガタは、コクワガタやヒラタクワガタのように冬を越すことは、まずありませんが、この勇壮なフォルムに見とれてしまう不思議な魅力を持っています。

一方で、この大きな顎が邪魔をしているせいもあり、なかなかクワガタやカブトムシ専用の餌を食べにくそうにしています。ネットで【調査】して、最終的にバナナをスライスして、樹皮の上に階段状に並べて置くと・・・ようやく餌を食べてくれるようになりました。

子供にとって、生き物を大事に最後まで責任をもって飼育することで、やがて訪れる「死」と向き合い「命の大切」や「生命の神秘」を感じることができればと考えています。

20250803-1.jpg
今年の夏は、梅雨の雨が少ないことにより、土壌が乾燥化(硬化)して、地上に出にくいとか。加えて高温も影響を与えているそうで、羽化に失敗する蝉も少なくないとか。その中で、アブラゼミの羽化を見ることができました。


メニュー