2025年の夏~記録的な暑さの理由
今年は、蝉の鳴き声が遅いなぁ。と感じています。関東地方は6月に梅雨入りしたものの、梅雨明けは7月18日でした。梅雨っぽくない日も少なくなく、梅雨はあったのだろうかとも感じています。6月の段階から35℃を超える地域が現れ、「6月が新しい7月」と言われるほど夏の前倒しが顕著です。暑さのピークが早く訪れ、しかも長引いています。
この暑さ、調べてみると、日本を含む東アジアでは、太平洋高気圧とチベット高気圧が重なる形で大気が停滞する「ヒートドーム」が形成され、地表の熱が逃げにくくなっており、この現象が、高温状態を長期間維持する原因になっているとのこと。
人為的な温室効果ガスの増加により、地球の平均気温は長期的に上昇しています。この「背景温度の上昇」により、熱波や猛暑の発生がより起こりやすくなっている、いわゆる「地球温暖化」の進行も一つの原因にと考えられています。
もちろん、地球にはもともと気候の「自然変動」があります。地球の気候は歴史的に何度も大きく変化してきました。「自然のサイクル」によって、温暖期や氷河期が繰り返されてきたのは、周知の事実なのですが、自然変動だけでは説明できないスピードと規模で進行しています。
温暖化の主な原因である「人間活動(特に化石燃料と土地開発を行っている)」とは、全くの無縁という説明は通用しないくらいの勢いです。
また太陽は「第25太陽周期(サイクル25)」のピーク期に差し掛かっており、黒点の数も非常に多く観測されています。NOAA(アメリカの海洋大気庁)やNASAの予測によれば、2025年中頃が太陽活動の最大期であるとされており、実際に2024年後半から黒点数の急増が確認されました。
つまり、「今年は太陽活動が活発」という情報は事実です。されど太陽黒点の活動が直接地球の猛暑につながるかといえば、その影響はごくわずかです。太陽の放射エネルギーは多少変化しますが、気温や異常気象に大きな影響を与えるほどではないことが理由と聞いて安堵しました。
異常な暑さに慣れてしまいがちなこの頃ですが、体も心も疲れをためやすい時期です。例年にない残暑が9月以降も続くとされていますので、引き続き水分・塩分補給やエアコンの活用など、無理のない生活を意識していきたいと思います。
皆さま、どうぞご自愛くださいませ。