第二世代

第二世代

帰省などで採取した昆虫を自宅にて飼育する場合、違う地域であれば注意点がある。"飼育している昆虫を逃がさない"ことだ。

外国産はいうまでもないが、たとえ国産であっても地域によって遺伝子が異なるので、生態系に悪影響を与えるためである。

5月下旬、深夜に異音で目を覚ました。音のする玄関に向かうと、飼育ケースの中から一匹の雌が這い上がっており、羽ばたきを繰り返していた。

去年の10月に息絶えたカブトムシたちの遺伝子を受け継ぐ、我が家の第二世代が誕生していたのだ。


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思えば、成虫たちが息絶えた後に飼育箱には小さな12個の卵が残されていた。


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卵が孵化すると幼虫となり、やがて蛹になっていった。
※幼虫の写真は割愛しました。


見事に成虫へと孵化した。5月の下旬に、である。6月に入った現在、我が家には雌雄各5匹づつのカップルが元気に生活している。食欲も旺盛で特大の飼育ケースの中をところ狭しと闊歩しているのである。

世代交代を目の間にして、感動を覚えると同時に、来年の心配をし始めた。

2019年10月15日 兜虫※第一世代

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