習ひつつ 見てこそ習へ習はずに 善悪いふは愚なりけれ

習ひつつ 見てこそ習へ習はずに 善悪いふは愚なりけれ

「物事は、習ってみてこそ、やってみてこそ分かるもの。習いもしないのに中途半端にやっただけで、物事を批判すのは愚かなことである。」

簡素簡略の境地である「わび茶」を大成させた、安土桃山時代の茶人、千利休の言葉です。

すべての物事をやってみることはできないのですが、頭ごなしに物事を批判するのは、賢いとは言えません。

実際にチャレンジすることで、物事の見方が180度変わることもあります。

千利休の教えである茶道の精神や心得などを、初心者にもわかるように歌にまとめた「利休百首(利休道歌)」には、物事を学習する心得が集められており、現代にも通じる興味深い内容も含まれています。

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